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自宅の屋根の見分け方

2024年 3月 6日

住宅の屋根と一口に言っても、その種類や形はさまざまです。屋根の種類が変われば外観の印象はもちろん、機能性やメンテナンスにかかる費用なども変わってきます。
それぞれの屋根の特徴を説明しますので、ぜひご参考にしてください!

01屋根材別の長所と短所

一般的に戸建て住宅の屋根に使われる材料は粘土系・スレート系・金属系・セメント系に分類され、それぞれにコスト、重量、耐久性が変わってきます。

【粘土系】

古くから日本人に馴染み深い瓦屋根。主流は粘土を焼いて作られた粘土瓦で、和風な家にはもちろん、最近では洋風な家にもマッチする洋瓦も種類豊富にあります。また、粘土瓦には釉薬(ゆうやく)で光沢を出し、防水性を高める釉薬瓦(ゆうやくがわら)と、釉薬を使用せず、粘土の味のある色合いをそのまま生かした無釉薬瓦(むゆうやくがわら)に分けることができます。

〈長所〉

最大のメリットはなんと言っても耐久性の高さです。耐用年数は釉薬瓦で50年~100年といわれており、塗装も必要なくメンテナンスがほぼ不要です。断熱性、耐火性、遮音性、防水性に優れているだけでなく、屋根と瓦の間に空気層があるため夏は涼しく、冬は暖かく感じられるでしょう。

〈短所〉

他の屋根材に比べて非常に重量があるため、耐震性が劣ります。地震大国の日本では地震の際に被害を受けやすいというのは重要なデメリットと言えるでしょう。建物も屋根の重さに耐えられる強度が必要になります。メンテナンスは基本的に不要ですが、初期費用は他の屋根材と比べて倍以上になることもあります。

【スレート系】

化粧スレート

近年、日本の住宅に最も多く使用されている屋根材です。化粧スレートとは、セメントと繊維材料を加工し、薄い板状にした屋根材で、「カラーベスト」や「コロニアル」などの商品名で呼ばれることもあります。広く一般的に使用されているため、カラーバリエーションやデザインが非常に豊富で、屋根デザインの自由度が高い点も選ばれる理由でしょう。
〈メリット〉
スレート屋根は軽くて薄く施工がしやすいので、初期費用が比較的安価で済みます。軽量なため建物にかかる負担も少なく、耐震性にも優れています。普及率が非常に多いので、修理やメンテナンスの際、対応できる業者が多いのも安心です。
〈デメリット〉
耐久性が低く、紫外線や雨風などにより劣化しやすいため、10~15年ごとにメンテナンスが必要になります。衝撃にも弱く割れやすいため、地震、積雪などでも割れてしまうことがあります。スレート屋根の家に安心して住み続けるには、定期的なチェック・補修が欠かせないでしょう。そのため長い目で見るとメンテナンスコストが高くなってしまう可能性もあります。

【金属系】

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とはアルミニウム、亜鉛、シリコンで作られた薄い金属板です。およそ40年前に登場し、金属屋根の主流だったトタンに代わり急速に台頭していきました。スタイリッシュなデザインが人気で、近年多くの住宅に採用されています。
〈メリット〉
金属系と聞くと錆びるのでは?と心配ですが、従来のトタンに比べガルバリウム鋼板は格段に錆びに強くなっており、30年近い長期にわたり錆びを防ぐことが可能です。耐火性、耐震性、防水性に優れ、お手入れも簡単。薄い金属板なので、加工も容易で多様なデザインに対応できます。まさに総合点の高い万能型の屋根材と言えるでしょう。
〈デメリット〉
錆びにくいとはいえ、鉄なのでやはり錆びてしまうことはあります。特に海岸に近い住宅では、塩害によるリスクを考える必要があります。金属であるがゆえに断熱性、防音性が低く、衝撃に弱いので凹みやすい、傷つきやすい、軽量なので強風に弱いなどの弱点があります。メンテナンスの際も施工の難易度が高いため、費用が割高になる傾向があります。

【セメント系】

セメント瓦

セメントと砂を原料とし、瓦状にかたどった屋根材です。モニエル瓦、コンクリート瓦などと呼ばれることもあります。粘土瓦よりも安価で作りやすいため、日本の高度成長期には広く普及しましたが、近年ではほとんど使用されなくなりました。
〈メリット〉
施工が比較的簡単で、粘土瓦よりも安く、デザインも豊富なため使いやすい屋根材といえます。粘土瓦と同様、断熱性、耐火性、遮音性に優れています。
〈デメリット〉
セメントの特性上、衝撃に弱いというデメリットがあります。ひび割れを起こしやすく、時間が経つと色褪せも進み、色が褪せたところから苔が生えてくることがあります。耐久性が低いのでメンテナンスコストが高くついてしまう可能性があります。現在は取り扱う業者も少なく、修理が必要なときにすぐに対応できないこともあるかもしれません。

02屋根材の価格・耐用年数の比較

屋根材ごとの特徴が分かったところで、価格と耐用年数を簡単に比較してみましょう。

屋根材価格耐用年数
9,000~16,000円/㎡50年以上
スレート4,000~8,000円/㎡25~30年
ガルバリウム鋼板6,000~12,000円/㎡30~40年
セメント6,000~8,000円/㎡30年

※選ぶ商品によっても価格がかわります

03屋根形状の種類

屋根の形・デザインにもさまざまな種類があり、お家の外観イメージを大きく左右します。ここでは住宅によく使用されている代表的な形状についてご紹介します。

切妻(きりづま)屋根

切妻屋根はいわゆる三角屋根で、日本の住宅では最もポピュラーな形状です。日本だけでなく、世界でも昔から親しまれてきた形ですので和風はもちろん、洋風な建物にもマッチします。シンプルな構造は、新築時もメンテナンス時もコストを抑えられるという費用的なメリットもあります。屋根の繋ぎ目が1カ所しかないので雨漏りも発生しにくいでしょう。ソーラーパネルが設置しやすいことも特徴のひとつです。ただし広く普及されている形状がゆえ、差別化が難しく、個性を出しづらいのがデメリットといえます。

寄棟(よせむね)屋根

寄棟屋根とは4方向に傾斜面がある屋根のことで、日本の住宅では切妻に次いで多く採用されています。切妻同様、和風・洋風どちらのデザインにもよく合い、高級感のある落ち着いた外観になります。四方に傾斜面があることで、強風や台風などのダメージを分散することができ、破損リスクを抑えることができます。一方で屋根の面積が増えるため、切妻屋根に比べると施工費がやや割高になる傾向があります。耐風性に優れている分、屋根裏の通気性が悪く、湿気がたまりやすいのも難点です。面の数が多い寄棟屋根は、ソーラーパネルの設置には向いていないでしょう。

片流れ屋根

屋根板が1枚しかなく1方向だけに傾斜したシンプルな屋根です。スタイリッシュでおしゃれな見た目から近年人気のある屋根形状です。シンプルな形であるため、新築時の建築費用を抑えることができ、ソーラーパネルの設置にも最適です。その際、屋根の傾斜を南側に向けることで最大限の効果を得ることができます。しかし、雨漏りが発生しやすい、雨や雪が片面に集中して雨樋に負荷がかかりやすいなど、シンプルだからこそ生じるデメリットもあります。他の屋根形状よりも劣化しやすい構造であるため、対策をしっかりと考えた上で採用する必要がありそうです。

陸(りく・ろく)屋根

ビルのような平らな屋根形状で、シャープな印象になります。屋上スペースを活用できるのが最大のメリットであり、家庭菜園や物干し場など多様な使い方ができます。足場を組まずに屋根に上ることができるため、メンテナンスがしやすく、コストを抑えることもできます。雪が積もる地域では落雪を防ぐため、採用されている場合もあります。ただし陸屋根には勾配がないため水はけが悪く、しっかりと防水対策をしておかないと雨漏りをしてしまう可能性も。また、日差しによる熱が直接天井に伝わるため、夏は室内が暑くなってしまう場合もあります。室内に熱がこもらないように断熱対策も必要になってきます。

04まとめ

屋根のデザイン・素材には実に豊富な選択肢があります。屋根は雨風や日光、災害から大切な住まいを守るだけでなく、家の外観や間取りを変えてしまうほど重要なパーツです。どんなデザインが良いかはもちろん、地域や環境、予算などを考慮した上で総合的に判断することが大切です。南信装建では屋根選びのご相談から、メンテナンスまでお客様を幅広くサポートいたします。屋根に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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